アスベスト分析

アスベストは天然の鉱物繊維で、火にあてても燃えないという性質があります。そのため、天井や壁の断熱材として重宝がられてきましたが、アスベストの繊維を肺に吸い込むと、20年から50年後にがんになるおそれがあるとわかり、日本では1995年4月から、青石綿と茶石綿の使用は禁止されています。アスベストは単一の鉱物ではなく、6種類のアスベストがあり、一番多く使われてきたのが白石綿(クリソタイル)で、その他角閃石系アスベスト、青石綿(クロシドライト)、茶石綿(アモサイト)などがあります。
近年、建築物の改築に伴い、ビル解体時に大量のアスベストが飛散して大問題になったことがあり、事前にアスベストの有無を確認する機会が多くなりました。


石綿の主な成分は珪酸マグネシウム塩でに角閃石石綿(1種類)と蛇門石石綿(5種類)に大別されます。角閃石系の3種類(アンソフィライト、トレモライト、アクチノライト)については稀にしか産出されず、不純物としての混合を除けば、国内においては石綿原料としては使用されていません。したがって、国内で過去において使用されていたのは、角閃石系のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)と蛇門石系のクリソタイル(白石綿)の3種類の石綿です。

石綿 分類 石綿名 備考
蛇紋石系 クリソタイル
(白石綿)
建材等の製品については労働安全衛生法に基づき製造・輸入等禁止
角閃石系 クロシドライト
(青石綿)
労働安全衛生法に基づき製造・輸入等禁止
アモサイト
(茶石綿)
アンソフィライト 他の石綿の鉱床中に不純物として含まれる
日本国内の産業界で使用されていない
建材等の製品については労働安全衛生法に基づき製造・輸入等禁止
トレモライト
アクチノライト

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